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社長ブログ

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2019.04.27
スーラット・ダイヤモンド・ツアー 2

いつもありがとうございます

 

前回の続きです

 

 

電車で朝はやーくでかけます

 

最初は「レクサス」っていう工場

 

 

なにをしているかというと

 

ダイヤの原石から

どういうサイズの、どういうダイヤを削り出せば

一番もうかるか

そのプランを立てています

 

今はパソコン上でできるんですね!

 

 

昔イスラエルに行った時

この仕事は慣れた人がカンで行なっていました

 

責任が重いので社長さんか息子さんがやってましたね

 

 

今インドでは専門ソフトがあるのだそうです

「Advice」という名のソフトウェア

 

この工場は曇ったような

濁ったような大きい原石を安く買ってきて

 

そこから効率よく

なるべく高いダイヤをカットすることが専門だそうです

 

 

これは比較的良質でした

 

研磨しているところ

 

この回転するテーブルに

ダイヤモンドの原石を押し付けて研磨します

 

この工場は

「ポインター」と呼ばれる

0.2ct以上を専門にしているので

あまり私には関係ありませんが

 

スーラットでの最新鋭工場なんだそうです

 

 

ここのように、

大手の多くが「ポインター」を研磨していました

 

小さくても大きくても

研磨する手間はあまり変わらないのでしょう


 

たしかに「最新鋭」でも

カット面の角度を出す道具はありますが

基本、

手でテーブルに原石を押し付けて、

ルーペで確認して、

を何回も繰り返して研磨しています

 

多少サイズが変わっても

かかる手間は変わらないでしょう

 

それならばなるべく大きいダイヤを研磨したい、

そういう心理が働いていると思います

 

だから

小さいサイズをカットするメーカーが減った

そして

直径1mm以下のサイズが3割高くなった

 

なるほどなー

 

 

昔は原石から取れるダイヤは

ある程度ギャンブルだったと思います

 

もうかるときもあれば

あまりもうからないときもあったはずです

 

大きい原石ならば

「ウィンドウ」という窓を

スミをちょっと削ってつくり、

そこからのぞいて

研磨するおおよそを決めたそうですが

 

今は最新機器でかなり確実に予測できるそうです

 

 

ところが、

小さいダイヤではそういう手間は取らないでしょう

だから現在でも昔と変わらず、ほぼカン

 

たとえ最新機器で処理しても

歩留まりは、大小関係ないはずですから

 

1日あたりの効率は

大きい方が圧倒的に良いはずです

 

確実にもうけを予測できる便利機器ができたので

大手はみんなでポインターを研磨してる

 

だから、ポインターがムンバイのマーケットに溢れてる

その事情がよくわかりました

 

 

今までは、中国がそれを大量に買い付けていました

ところが、中国の買いがちょっと弱いと

すぐ値段が崩れて・・・

 

ムンバイでポインターが安い理由がよくわかりました

 

 

 

では、次回は街の研磨場へ行きます

こんなです

 

雑居ビルがまるごと一棟

ダイヤ研磨

その辺をご紹介します

 

 

ありがとうございました

 

株式会社J-one

代表取締役 島田逹己

http://www.j-one-net.com/

 


2019.04.17
スーラット・ダイヤモンド・ツアー 1

いつもありがとうございます

 

先週はインドにいました

 

年に7〜10回くらい

「Mumbai ムンバイ」というインド大陸西海岸の街に

ダイヤモンドを仕入れに行きます

 

今回はもっと奥地

「Surat スーラット」っていう街まで遠征しました

 

 

遠いんです

距離は200kmくらいなんですが

電車だと、なんでか、4時間もかかります

 

 

どうして、そんなとこまで?

 

 

最近、ダイヤモンドマーケットが

ヘンなんです

すごく、ヘン

 

大手がまともなロットを持ってないんです

量がない

品質もバラバラ

 

こんなこと、初めてです

 

 

「大手が自社生産をやめてる」

「インド人の人件費が上がってるから」

 

日本人輸入業者のあいだでは

そういう話が出回っています

私もそういう説明を

うのみにしてたのですが

 

でも、ちょっとへん

 

だって、

大手がそろってやめるなんて、ヘン

 

インド人は自分勝手の権化ですから

ぬけがけ大好きです

ほかがやめたらその技術者を引き抜いたり

自分だけこっそりっていうのがインド人

 

それに、どんどん機械化は進んでいるから

大手は中小より機械化投資がしやすいはず

 

だって、商材がなければ

そもそもビジネスにならないんですから

その対策は怠らないはずです

 

人件費上昇は昨日起こったことではありませんから

私なら数年かけて機械化投資を行います

 

大手がカットのそろった大きいロットを持ってない

ってことは

そういうビジネスをできなくなってるってことです

 

なにか理由があるはずです

 

 

それが今回、Suratまで行く理由です

 

Suratは、ダイヤモンド研磨の街、だからです

 

 

 

私の想像では、

 

「ムンバイのダイヤモンド取引所から

 取引の主流がスーラットに移ったのではないか」

 

そう思ったのです

 

大手も、ハナシでは、スーラットに工場があるってことに、

なってますし

大手の下請け研磨工場群がスーラットにあるからです

 

みんな、スーラットに行ってて

わたしだけ取り残された?

 

ムンバイまでダイヤを買いに行くメーカーは

ほとんどいないらしいから

輸入業社からわたしはきらわれてるかも・・・

 

急いで行かなきゃ!!

 

 

で、今回から何回かに分けて

わたくしの「スーラット・ツアー」を

ご紹介します

 

 

これは私じゃありません

今回知り合った方々です

 

 

ありがとうございました

 

基本的には毎週アップする予定です

 

株式会社J-one

代表取締役 島田逹己

http://www.j-one-net.com/


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