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2021.12.02
作ることと売ること

こんにちは

いつもありがとうございます

先日、「ジャパンジュエリーフェア」という

ジュエリー専門の展示会が開催されました

当社は参加していませんが

見学だけさせていただきました

知り合いも多いですし

以前父の会社で働いていた時の

同業者も多い

いろんな方と久しぶりに話しました


コロナ禍にもかかわらず

売り上げはとても良かったそうで

皆さん表情も明るかったのですが

「今後作り手に困る」

こういう話をなさる方もいました

こういう宝飾の展示会には

メーカーや工房は参加しません

参加するのは卸の問屋さん

卸は自分で作らず外注します

たいがい、小さな工房をいくつか

抱えています


父の会社は卸でしたから

やはりそうした小さな工房いくつかに

外注してました

私自身そうでしたから

よくわかりますが

そういう卸の会社は

工房のことなど、作り手のことなど

考えません

根拠なく工賃を叩きますし

納期もムリを言います

ダメならよそがやってくれる、と思ってる

ようするに、

作ることはどこにでもできて

売る方が大切、と思ってる

これからは少し様子が変わってきます


わたくし、

メーカーを運営する立場になりました

職人を抱える身になりましたが

「売ること」が大切なことは

変わりない、

そう思っています


よく、職人さんが勘違いすることがあります

ウデに自信のある人ほどカンちがいしやすいのですが

「いい製品を作れば売れる」

そう思っている職人さんは多いものですし

また、売れる理由は「品質が良いから」

そう思ってる職人さんが多いのですが

それは多くの場合、間違いです


こういうことです

ときどきジュエリー関連のニュースなどで

カルティエなどのハイブランドの1点もの、

3億円!

みたいなジュエリーが話題になることがあります

確かに、製作は至難の技

製作する職人の育成は短期間ではできませんし

そもそも素質がなければ、できないレベル

そういう職人さんがチームで製作してる

セットする宝石だって

揃えるだけで専門家が1年がかりでしょう

鬼のように資金も必要です

このレベルのジュエリーになると

世界で製作可能な工房は、数える程でしょう

とてつもなく高品質であることは

まちがいありません


ですが、

この3億円最高品質ジュエリー

無名の工房が作ったとしたら、

たとえば

超お金持ちのジュエリー好きが

お金にモノをいわせて、

職人と専門家を揃えて

同じ世界最高品質のジュエリーを作った、として

売れますか?

お金で品質は実現できます

ですが「売る=信用」はお金では買えない

3億が高いか安いかは

ご購入なさる方が決めることですが

そのかたはお金持ちではあっても

ジュエリーのプロではないでしょう

品質の良し悪しはわからない

ただ、3億円にふさわしいジュエリーであることは

カルティエの名前から知っている

だから購入するのです

3億円ジュエリーを

作ることができるカルティエがすごい、のではなく

3億円ジュエリーを

売ることができるカルティエがすごい、のです

それはたとえ3万円でも同じです

いくら3万円が割安価格だろうと

品質的に優れていようと

お客様には、基本、わからない

信用がなければ

「同じモノをもっと安く作る」とセールスする

値段優先メーカーにお客さんは流れる

だから、「作ること」よりも

「売ること」の方が大切なのです

かように、

売ることの大切さはわかっていますが

それでも、今後、

売ることと同じくらい「作る」が大切になる

誰にでもできることではなくなり

品質と信用のために

組織と戦略を持つ「作り手」が必要になる



卸が抱える工房さんは
親方が職人さん0〜3人くらいを育てる

親方の息子はたいてい継ぎません

ですから時間経過とともに

こういう工房はなくなります

すでに多くの工房で

ウデのいい職人は引退し

働き手は韓国人とベトナム人に代わりつつあります

外国人がダメ

と言ってるのではなく

お金のために働くならば

良いモノよりも

速さ=稼ぐを優先して当たり前

だからこそ

卸業者は自社で職人を抱えず

コストのかからない外注で済ますのです

いままで工房が

儲からなくてもいいモノを作っていたのは

職人の自尊心の部分が大きのではないでしょうか

良い品物はだんだんできなくなるでしょう

卸も「いいモノ」は作れなくなり

値段なりのビジネスにならざるを得なくなるでしょう


そのとき、当社は卸売にも参入できるのではないか

値段競争ではなく

品質競争のビジネスを認めてもらえるのではないか

そう思います

いいものをわかる人、欲しい人は必ずいます

だからです


ありがとうございました

株式会社J-one

代表取締役 島田逹己

http://www.j-one-net.com/


2021.11.20
フーバーとルーズベルト

こんにちは

いつもありがとうございます

先日おそろしい本を読んでしまいました

ビーアド著「ルーズベルトの責任」

H・フーバー著「裏切られた自由」

両方とも、

第2次世界大戦に至る経過を

私感を排除して

公文書や記録、関係者の手紙、証言で

解き明かした本です

わたくし、いろいろな本を渉猟してますし

それなりに読書量も多いつもりですが

こんなショックは初めて

読みながら、途中で天井を仰ぎ見て

10分以上放心してしまうことが

何度もありました

アメリカに対する見方が変わり

ひいては、

今までの自分の固定観念に対する疑念が湧いてきます

今まで学んだ歴史がすべてウソのように感じます


あまりに衝撃的な内容で、かつ真実であることから

ビーアド博士は発表直後、事実を認めたくないアメリカ世論から

社会的に迫害されましたし

フーバーの遺族はビーアド博士の受けた迫害を知っていたので

完成後50年も出版しなかったくらい

両方とも日本での出版はここ数年のことです

教科書の歴史記述を変える必要があるほどの内容です

ルーズベルト大統領は

前任者フーバーの経済運営をこきおろすことで当選

にもかかわらず、自らのニューディール政策が失敗

で、景気浮上をヨーロッパで起きた戦雲に賭けた

アメリカは第1次世界大戦の時に

戦争景気で大国にのし上がったからです

ここからルーズベルトはウソと欺瞞を重ね

数多くの失策と不見識で

戦争の被害を世界中で拡大して戦後に至る

この過程を客観的な証拠だけでつづってる

もちろん日本の記述もあります

背筋が寒くなる内容です

ルーズベルトは人種差別主義者でもあります


ところがルーズベルトは歴代大統領の中でも

歴史に残る名大統領、ということになっています

アメリカ人はウソを嫌いますが

ルーズベルトは大うそつき

彼の不見識、不勉強のために、

世界中で死ななくても済んだ人は1000万人を超える

でも勝利した戦時の大統領ということで人気

数々の失策と不見識は不問

フーバー大統領を今省みる人は少ないでしょう

でも、苦学してビジネスで成功した人だけに

感謝と誠実を絵に描いたような人物

この二人を比較して

ルーズベルトのような人になりたい

などと、この本を読んだ人は誰も思わないでしょう

ですが尊敬されているのは

フーバーではなく

圧倒的にルーズベルト

結果を出す事の方が

誠実である事よりも大切

そう教えられているようです

会社の運営でも

誠実さより

生き残るためならば

顧客へのウソやごまかしは許されるのでしょうか

それを平然とできなければ

ルーズベルトのようにはなれない


会社運営はきれいごとだけでは

済まされない事があります

以前痛い目にあった事があるのですが

コスト競争のために

規定を破る

品質にウソをつく

そういうメーカーとは値段では必ず負けます


だから当社は値段競争はしないように

品質競争

信頼度競争

をするようにしていますが

値段競争をいつまでも

避けていられないかもしれない

その時はどうするのか?

顧客に誠実なら社員のためになれる、

とは限らないかもしれない

自分のスタイルを守る事と

会社を守る事は

ぜんぜん別のことがらです

そのときはルーズベルトになれなければ

会社は潰れるかもしれません

でも、私はルーズベルトのようには

なれないかもしれない

そこは当社の弱点の一つなのかもしれません


フーバーの「裏切られた自由」

上下巻で1300ページもあって

2冊で、なんと2万円!近くします

読むと2万は安い、と思う内容です

訳者の渡辺惣樹氏が

「『裏切られた自由』を読み解く」

というダイジェスト版も出してます

こちらは¥1,000で、

もっと恐ろしい内容も含んでます

ヘタな怪談話より恐ろしいので

心して手に取ってください

ありがとうございました

株式会社J-one

代表取締役 島田逹己


2021.11.19
自己肯定

こんにちは

いつもありがとうございます


日本の経済のお話や

日経ビジネスっていう雑誌があります

経営者の談話や

時事のビジネストピック

それらをまとめた週刊誌です

とっても勉強になるので

私30年読んでます

日本で唯一の経済新聞

日本経済新聞の系列ですから

いろんな方面へ人材を網羅してるのでしょう

記事は正確ですし

情報も早く、

大きな買収案件が表になった後とかに

「実は・・・」

みたいな、ウラの事情もくわしいです


精神論みたいなことも書いてくれるので

勉強になりますが

1点だけ、眉唾で読む内容があります


記事的には素晴らしいのですが

先の見通し、っていう点では

失礼ですけど、ちょっとダメ

まあビジネス誌ですから

「現在」の説明に終始するのが当たり前で

先を読むような報道はできないでしょう

ですが

否定をする必要もないのでは?

そういう記事もありました


15年くらい前だと思います

当時アメリカで急成長中

ですが、利益を上回る先行投資で

毎年大赤字の会社がありました

日経ビジネス誌はクソミソ

「こんな会社、先行きがない」

「バブルのような泡沫」

そんな扱いの記事でした

その会社、アマゾンです

当時、利益どころか

売上額以上の投資をしてたし

その無謀を投資者が許してた

許すどころか

一時的にアマゾンが利益を計上したら

投資家は

「利益を出すくらいならその分先行投資しろ」

なぜなら、

アマゾンのビジネスは未来があるから

「先行投資で競争者を排除しろ」

でも日経ビジネス誌は、クソミソ

その5年後くらいの記事でも、

「将来に疑問がある」書き方でした

いくら日経ビジネスさんでも

今はそうは書かないのでは?


やっぱり15年くらい前の話です

当時のソフトバンクを

「山師の集まり」

「先の不安な不安定ビジネス」

日経ビジネス誌はそう評価してた

大きい負債を抱えて

携帯キャリアを買収したからです

当時、KDDと電電公社が携帯で大儲け

個人的には、

なぜ公正取引委員会はこの2社を

価格カルテルで訴えないのか不思議でした

今もそうですが、当時も

そのくらいボロ儲け

私の類推ですが

電電公社は勤務の公務員数が大きかった

そのまま民営化すれば、立ち行かなくなる

だから政治的配慮が働いて

電電公社にスリム化するまでの猶予と利益を

政府が与えた

だけど1社だけ儲けさせると批判が出るから

民間から1社同じことをさせた

いわば政府が利益を保証してたようなものです

その2社を見ていたソフトバンクが

金のなる木を借金で買った

今なら誰だって、借金さえできるなら

孫さんと同じことをするでしょう

今、楽天さんも同じことをしようとしてます

当時

日経ビジネス誌は、その負債にばかり目が行き

先行2社の、巨利のなぜ、を見てない

その後

ソフトバンクは携帯キャリアを

キャッシュマシーンに仕立て上げ

更なる急成長を遂げ

将来の成長分野であるIT関連

それも情報インフラ部門を強化

はてはアームまで巨額買収

ソフトバンクは重要な場面では

危険な投資をしていない

将来にわたって安定収入をもたらすとわかっている

安全なインフラ方面へ巨額買収を仕掛け

ちょっと危ないかも方面は身の丈のうちで投資

チャレンジングな会社ではあっても

けっして無謀な会社じゃない

でもその後も何度も日経ビジネス誌は

やっぱり「山師」あつかいしてましたが

今はどう評価してるのか

当時の編集者の方に聞いてみたいです



私が読み始めくらいの時に

ダイエー特集やってて

ダイエーのビジネスモデルの解説や

そのカリスマ経営者の立志伝

かなり持ち上げてた

私、うのみにして

すごい会社だと思いました

その記事掲載後、まもなく不振

その数年後にダイエーは倒産

多くの会社と社員に多大な迷惑をかけました

おそらく、特集の頃には

すでにビジネスモデルが揺らいでたはずですが

日経ビジネス誌はそれを感知してない

なぜならダイエーの倒産は

急な出来事に巻き込まれたのでもなく

社員の不祥事があったわけでもなく

ただ、

ビジネスモデルが古くなったにもかかわらず

転換ができなかったことが理由だからです

やっぱり先を見てない


こういう大手の編集者は

優秀な大学を出た優秀な人たちでしょう

でも先を読まず

現状しか分析しない

いつも仕事での取材先は大手安定企業だから

仕事にそういうバイアスがかかってるのでしょう

そういう大手安定企業が

仕事の基準になっているし

自らが属するのも大手安定企業

「自分を肯定したい」

人間誰でもそうですね


当社は

経済の流れに浮く枯葉のような

瑣末な企業ではありますが

だからこそ見えることもある

どう流されるかわからない

だからこそ

先行きには敏感ですし

流れの先を見て

準備と覚悟を用意します


私も日経ビジネス誌と同じです

つまるところ、自己保身

自分を肯定したいんです



ありがとうございました


株式会社J-one

代表取締役 島田逹己


2021.10.09
インフレとダイヤ品質

こんにちは

いつもありがとうございます


食料品などがかなり値上がりしてますよね

もともと日本は安かった、って

そう言う人もいますが

日本では収入が上がってないんだから

文句も言いたくなります

実は

「金」も「プラチナ」も値上がりしてます

金価格は世情を反映して

テロや不穏なことが起きると

値段が上がります

もう20年も国際価格は

値上りをつづけていて

2001年の8倍

2001年平均価格は 271ドル

2021年10月5日現在は 1759ドル

そうです

2001NY貿易センターのテロ事件を境に

世界が変わったんです


それに

100%輸入ですから

円が弱くなれば

直接価格に影響します

2年前でも ¥5,000

現在、約  ¥7,000

これはドルベースチャート図(5年)

円安の影響がわかります

食料品も同じ影響を受けてると思います


この金の価格は

ジュエリー業者に大きな影響をもたらします

輸入食用油(大豆)の値上がりで

マヨネーズが値上がりしますが
マヨネーズの製造原価のうち

食用油の占める%って

おそらくですが

ジュエリー価格のうちの金の%よりも

少ないと思います

でもジュエリーって

値上げできないんですね

顧客であるブランドさんも

値上げにはとても慎重です

消費者マインドをよく見極めます

だから私たちメーカーも

原材料価格が上がっても

納品価格は上げられない

じっとがまんです


お菓子とかは

「ステルス」値上げできるんですね

内容量をこっそり減らすんだそうです

ウチはムリ

金の使用量減らしたら

お客様にウソをつくことになってしまいます

ダイヤモンド価格も変動します

コロナで世界的に需要が減って

ダイヤ価格って安くなった?

そう思います?

実は下がってません

確かに一時的に需要が減りましたが

中国は減っていませんし

アメリカも日本ほどは減ってません

たしかに

インドの研磨業者は苦境に陥って

倒産した会社もあります

でもそれは

コロナ前にインドの銀行が

ダイヤモンド業界への資金供給を絞ったからで

(アメリカで無茶したインド人がいたんです)

コロナの影響は大手には僅少

それに、みなさんご存知のダイヤモンドカルテル

「デ・ビアス」の原石需給調整は有効でした

ですから

ダイヤ価格は変わりませんでした

むしろ

中国、アメリカのマーケットの強さから

3ヶ月くらい前には

原石価格を値上げしていて

研磨済みダイヤ価格も上昇しました

やめてほしいです

その値上げ、

私たちメーカーがモロにかぶるんですから

じっと、じっと

がまんです

おねがいですから

クリスマス前の大量の納品前に

円が弱くなったり

ダイヤ原石価格を上げないでください


でもね、

ダイヤの方が、金より

メーカーの工夫の余地があります

金の含有量減らすって

かなりの強心メーカーじゃないとできませんが、

(バレたら取引停止どころか訴訟問題だからです)

ダイヤの品質を

「ステルス」で落とすって

よくあることです


日本のダイヤモンド輸入業者さんから

最近聞いた話です

「コロナになってから

 納品価格がまた下がった」

「¥20,000/ct以下が普通」

ようは

メーカーが、使うダイヤの品質を下げて

コストダウンで利益を確保してる

そういう意味です

ウチは絶対にしません

ウチは得意先企業と品質の約束をしていますから

絶対にできない方法です

それに

ダイヤの仕入れは私がやりますが

ダイヤの品質確認と出庫、製品の検品は

私がやるのではなく

専門の社員さんにお願いしてますので

「ホラ吹いてね」

「目をつぶってね」って

お願いできません


お客様と品質約束していないメーカーさんなら

ダイヤは工夫のしどころがあります

品質だけじゃなく、いろいろほかにも

工夫のしどころは、あります

ウチは職人を抱えて外注をしない「プロ」なだけに

その方法はわかります

ただやらないだけです


ひとつ、現実を指摘しておきます

ネット通販で有名な、あるネットモール

ここのジュエリー売上上位リスト

ここにいつも掲載されているショップさん

 0.15ct SIクラス G,Hカラー Goodカット

この品質のダイヤモンドを用いた 

K18 ネックレスの販売価格が

¥31,790・・税抜きは¥28,900

ここからモールの販売手数料13%を引くと

¥25,143

このモールでは、他にもコストがかかります

出店料だけでなく

出店者の意思にかかわりなく勝手に出す広告料、

種々のシステム使用料、決済手数料、ポイント料金などが

勝手に引き落とされます

これらは合計すると製品販売価格の10%にも及びます

仮に8%しかかからなかったとしても

販売価格の8%を引いて

¥22,831

さらに

販売店さんは買ってくれたお客様に送る送料と

パッケージ費用も負担します

送料は最低でも400円

パッケージは削減して300円として

のこり ¥22,131

¥22,131円以下で仕入れなければ

ショップさんに利益はありません

さてこの製品の製造原価です

この品質のダイヤ

インドで直接仕入れても、1つ¥13,000

当社以外ほとんどのメーカーは

輸入業者を通します

小売店さんでインドで仕入れができるかどうかは

疑問ですが

このショップさんは直接仕入れをしたとします


チェーンだってK18なら今の相場では

どんなに安いチェーンでも

最低限度¥5,300

工賃だって

どんなに安くたって¥2,000では

今の日本人の給料でできない

ダイヤの周囲のK18の枠は

見たところ0.2gくらいですから

製造原価で¥1,300

残りは¥531


メーカーだって販売店さんに

持参することはないでしょうから

送料はかかります

それは無視するにしても

メーカーだって利益なしでは運営できません

修理が来れば対応しなければならないし

納期問い合わせや発注などの人件費がかかります

ですが採算度外視して、

販売協力金まで提供して

500円の手間賃で販売したとします

数々の製造コストを最大限無視して

ショップさんの販売利益は

¥31

ありえます?

実際の流通では

品質表示が正確だったとして

最低限仕入れ価格で ¥25,000

ですから

もしこの品質表示が正確なら

こちらのショップさん

ひとつ販売するたびに

¥3000円損して販売していることになります

そんなことはありえません

だれかがどこかで

工夫を施している例です

ほかは知りませんが

事情はどこの業界も同じなのでは?


日本では

作るってことに

加工貿易で成り立っている国なのに

付加価値を見ていません

日本人だから

ていねいな仕事ってあたりまえ

正直ってあたりまえ

相手を思いやるってあたりまえ

そういう前提で

製造業を見ているとおもいます

ですが

作り手が減る今

政府が製造をないがしろにする今

イメージだけで本質を直視しない今

その根本を問いただすべきでは?

すでに

医薬でも、電子技術でも

IT,AIはおろか

産業の多方面で中国にすら劣る現在の日本


「日本製」の威光が命脈を保つのは

あと数年で

「日本製は信頼できない」

そう言われる日が来るのでは?

そう思わずにはいられません


ありがとうございました

株式会社J-one

代表取締役 島田逹己

http://www.j-one-net.com/


2021.10.09
SF小説

こんにちは

いつもありがとうございます

小説にもいろんなジャンルがあります

女性は恋愛小説がお好きでしょうし

歴史小説も固定ファンがいます

ハードボイルドも歴史は浅いですが

ファンは多いですね

最近は流行りませんが

昔は観念小説って呼ばれる部類もありました

純文学っていうのも

まだ生き残っています

その小説のひとつのジャンル

SF小説ってお読みになります?

私はわりと好きで

時々読みます

やっぱりファンが多いらしく

本屋さんでは一角を占めています

SFのおもしろさって

現実にはありえない設定から

現実を改めて考えさせるところ、

だと思います

小説ではなく映画ですが

「ブレードランナー」のおもしろさは

あの未来感、っていう人もいらっしゃいますが

多くの方が感動するのは、

寿命を設定されたアンドロイドが

死のまぎわに命を知るところ

ではないでしょうか?

まさにSFならではの設定です

個人的に好きなのは

レムの「ソラリスの陽のもとに」

これもありえない設定から

人間の心を覗かせます

だれでも未来を想像するって

ありますよね

この「未来を想像する」

社長の仕事でも

そういう部分もあります

社長の最も大切な仕事

それは

「未来の売り上げを作ること」

ですよね?

だからです

社長の立場の人が

今の売り上げに満足することって

ありません

欲が深いからじゃありません

今の売り上げは、

今のヒット製品は、

近い未来に消滅する


それを知っているから

未来の売り上げを創造しようとするんです


どんなヒット商品も

どんな大きい売り上げも

未来永劫続くってことは絶対に、

ありません


あのアマゾンだって

30年後どうなっているか

だれにもわかりません


げんにコダックだって

30年前に倒産を予測した人はいませんし

PC9800が

30年後になくなっているって

予測できた人はいません

今日と同じ明日が来る

そう思っている社長はいない

と思います


私も未来を想像し

会社の未来を作ろうとします

どう社会が変化していくのか?

お客様の好みは

どちらに向かうのか?

会社を取り巻く状況は

どう変化していくのか?

でも自分の頭だけでは

予測に限界があります

だから

世に出る未来の予測本はほぼ読みますし

過去を知ることで

未来を知ろうとしますから

歴史や地政学の本

は常にあさります

歴史は繰り返します

正確には

螺旋状に繰り返すそうです

地政は変化しません

固有の条件から起きたできごとは

また未来に起きる

そういうことから

未来を知ろうとします

そして未来の売り上げを作ろうとします


世の社長さんはみなSF作家

未来をかいま見て

今の現実に足りないことを認識し

そして

未来のために行動する

ね、同じでしょう?

こう考えると社長の仕事も

少しロマンチックに思えませんか?

ありがとうございました。


株式会社J-one

代表取締役 島田逹己

http://www.j-one-net.com/


2021.09.01
支持率

こんにちは

いつもありがとうございます

新聞見ていて思ったのですが

内閣の支持率って

おもしろくありませんか?

何の意味があるのかな?

そう思いませんか?

支持率が高かろうが

低かろうが

政権の継続、もしくは交代に

法的な根拠は与えないでしょう?

だから支持率が下がったって

気持ちはダウンするかもしれませんが

関係ないのでは?

支持率って

内閣の業績だって反映してないでしょう?

だって政治の業績は、

国が成長したのかどうかは、

少なくともその数年後じゃなければ

わからないからです

支持率は

その時の雰囲気は伝えるかもしれませんが

首相の実力を測っていることはない

現に過去の首相でも

大衆アピールがうまければ支持率が高く

へたなら低いはずです

芸能ニュースじゃないんだから

首相の人気投票やって

それが大手新聞のニュースになるって

おもしろくないですか?


会社の場合、

社長の支持率調査

やってる会社、あるんでしょうか?

聞いたことがないので

おそらくですが、

上場企業でもあまりないのではないでしょうか


社長の仕事って

細かいカイゼンを積み重ねることや

社内の効率化

社長自らの営業活動なども

もちろん社長の業務だと思いますが

社長の最も大切な仕事は、

社長にしかできない仕事は

「未来の売上を作ること」

未来の売上を作るために

新しいことに挑戦しているときは

その事業は赤字ですし

新しい仕事は

既存の仕事に慣れている社員さんの

不満のもとです

その挑戦の時に、支持率調査しても

結果は明らかでしょう

政治のことはわかりませんが

会社の場合

社長が今取り組んでいることの結果は

数年後に成果が出ることが多い

私の場合でも

皆さんにご理解いただけたのは

やっぱり10年後

別会社でネット販売の会社に挑戦した時

最初の5年は鳴かず飛ばずで

当時社員さんは全員反対してたと思います

でもこのコロナで

新規事業の重要性を

皆さんにご理解いただけたと思います


未来を作ること、は

政治でこそ大切なのでは?

2500年前から

「100年先を見ろ」

って言われてたのですから

だから思うのですが

今を問う支持率調査って意味ない

やるべきは

内閣の施策の5年後を追うことです


アメリカの大統領も

現役時の大衆の受けと

歴史が評価する業績は

関係ないそうです

リンカーンなんかは

神経質で友人にしたいタイプではなく

隣には住んで欲しくないタイプだったそうです

側近からも親しまれてはいなかったそうです

でも、その評価は人気ではなく業績で

歴代最高の大統領と認められています

反対にアイゼンハワーは

「アイク」「パパ」と呼ばれて

軍と大衆の支持率抜群だったそうですが

後の世から評価されていません


改めて考えてみても

内閣支持率調査って不思議なのですが

こんなのがニュースになる理由は

総理大臣を誰にするのか

決める過程が不透明だからでは?

自民党総裁が首相になる

その総裁は民主的に選ばれているわけではありません

いえ、

総理を直接投票で決めろって

そういう主張ではありません

直接投票になると

もっと不適切な人が選ばれるでしょうから

決定の過程が不明確だから

人気投票がそれなりに意味を持ち

不人気になると交代説が出る、

そう思うのです

不人気になると政権交代って

芸能番組じゃないんだから

不毛な話です


総理大臣って辛い仕事だと思います

なぜって

部下と目的を共有できないからです

部下の思惑は

首相と一致してません

一般的な組織では考えられません

内閣を組閣することはできても

その人選は派閥の論理で決まり

政策の共有ではないようです

また

実際の政策を練り、

実行する事務方の人事こそ重要ですが

その事務方の人事任命権が内閣にない


社長なら、民間組織なら

ありえないことです

重要なポストには、志を同じくする人に

同じ未来を思い描く人に、

就てもらわなければ仕事になりません

昨今のコロナ対策を見ても

総理の意向とは別に

対策を実施する官僚の思惑は

別の方向を向いているように見えます

いくら首相が

「7月までのワクチン接種率70%」

なんて言っても

官僚組織は自分たちの決めた方法を変えてまで

首相の意向に沿うようにしよう、とは

考えていないように見受けます

思うに

各省の事務次官は、

総理をボスって思ってないのでは?

今の地位は総理に任命されたから、ではなくて

官僚組織の論理に従って

自らの意思と力で組織の階段を登りつめた

「自分の業績」

そう思ってるのでは?

だから

「自分がボス」って思ってるのでは?

そういう論理を持つ事務次官は

形の上でのボス、総理の指示よりも

組織の論理を優先するのではないでしょうか


命令に従わない部下

意識が違う部下、を持てば

仕事にならないので

結果が出るはずがありません

民間組織ならありえません

つくづく日本の政治って

特殊なんだなって思います

「経済1流、政治3流」

自嘲するのによく使われるフレーズですが

政治3流というより

政治組織のあり方が3流なのでは?


経営の神様と言われる

ドラッカーを勉強していた時

最初に「5つの質問」を勉強しました

「お客様は誰か?」

「お客様は何を求めているか?」

かんたんそうに思えるでしょ?

でも意外と漠然としているものですし

自分の欲が入り込んでいるものです

これを突き詰めて考えましたし

その結果を組織で表しました

これって考えてみれば当たり前の話で

「目標を明確にする、共有する」って

組織にとって基本のき

ところが

日本の総理にはこれができない

能力の問題ではなく

できる組織になってない


日本の内閣って

自分で政策を決めることができずに

責任だけ取る

民間では

そんな社長さんって自殺ものでは?


次の首相

誰がなってもいっしょです

方針を策定するのは首相でも

政策を決定するのは官僚

その官僚は勝手に動くのですし

内閣の方針など

面従腹背

民間なら倒産まちがいなしの組織です


中国の政治組織を

日本では非民主的だと表現しますが
{

日本の政治組織は、非論理的

非民主的でも

効果を発揮できる方が

非論理的よりマシだと思うのですが・・・


自分の会社組織においても

効率的である以前に

意思の統一ができる組織でありたい

そう思います

ありがとうございました


株式会社J-one

代表取締役 島田逹己

http://www.j-one-net.com/


2021.08.13
クリスマスマーケット

こんにちは

いつもありがとうございます

 

 

ジュエリー業界にもクリスマスシーズンがあります

 

クリスマスにはデパートなどの店頭で

ジュエリーをお買い求めになるお客様が多い

 

ですから、多くの小売店様は

クリスマス用に在庫を発注なさいます

私たちメーカーはその製作のために

だいたいお盆過ぎくらいから

繁忙期に入ります

 

クリスマスの比重は小売店様によって違い

他の月の2倍程度の売上のお店もあり

年間の1/3にもなる小売店様もあるそうです

 

 

ですが、このクリスマス繁忙期

だんだんピークがなくなってきました

 

ブランド様の方針で

クリスマス依存をなくしたい

そういう意図もあるそうですが

図らずして、毎年毎年

クリスマスの売上は漸減しているそうです

 

私たちメーカーとしては

悲しいやら、うれしいやら

 

繁忙期に伴う残業は

職人の離職につながります

どうしても納期が決まってますから

納品のめどが立つまでは帰れないので

ひどい時はひと月の残業が100時間

 

クリスマスの売上が他の月に、

もし、分散できるならば

これほどありがたい話はありません

 

ですが、実際は

分散できている分もあると思いますが

消えている分もあると思うのです

 

とても残念です

 

 

でもどうして

クリスマスが消えているのでしょう?

 

若い人が減ってきているからですか?

 

それとも

ジュエリーを贈ることがなくなった?

 

若い人はワリカン文化だそうですから

クリスマスだからって

男が一方的にプレゼントすることがない?

 

そもそも異性と交際する人が減ってる?

 

よくマーケット雑誌などに言う

携帯代に可処分所得を取られて?

 

なんだか、こうやって理由の候補を書き連ねると

全部の要素が当てはまっているように思えて

ちょっと悲しいですね

 

 

たしかに

クリスマスに男性がジュエリーを贈るマーケット

っていうのは減ってるかもしれませんが

 

その代わりに増えているマーケットもあります

女性の自己購入です

 

クリスマスにもご自分でお買いになられる女性

多いと思います

 

女性の就業率が上がってる

ってことは可処分所得は増えているし

 

お仕事をすれば

ストレスも溜まります

お買い物で発散する方もいらっしゃる

 

だから自家需要は

今後もますます増えると思います

 

 

それにほかの商品でも同じだと思いますが

マニアなお客様が増えるのでは?

 

コレクション的に

ジュエリーをご購入なさるお客様も増えるのでは?

 

ジュエリーをお好きではない女性も増えるでしょう

でもその代わりに

マニアも増えるのでは?

 

だから、今までには考えられないような

ディテールにこだわるユーザー様や

ロングテールなジュエリーのニーズ

 

例えば、ちょっと専門的になりますが

大きさよりも品質にこだわった

0.1ctでも「IF」クオリティーのダイヤのニーズとか

そういう新しいニーズが生まれるのではないでしょうか

 

 

また、すでに

服飾や化粧品では現れていますが

ジェンダーレスな購入者が増えるので

ジュエリーも購入されるのでは?

 

アプローチが難しいマーケットですが

とても有望なマーケットだと思います

 

 

実際に現れている新しいマーケットとして

石マニアに向けて

世界中の宝石を石でユーザーに

直接ネットで販売する

そういうマーケットが活況を呈しているそうです

 

 

そう思うと、ジュエリーのマーケットには

以前と変わらないユーザーに加えて

新しいユーザー層が多数加わってくる

 

個人的には、

日本は縮んでも

ジュエリーマーケットって縮まない

古いマーケットは縮んでも

新しいマーケットが補う

そう思います

 

 

デザインって繰り返します

 

今売れているデザインも

ルーツはアンティークにあることも多く

30年前に売れたデザインが

また売れたりすることもあります

 

ですが、同じデザインでも

全く同じではありません

 

すこしづつディテールが違い、

シェイプが違ったり

ボリューム感が違ったり

昔よりマイルドなカーブになったり

 

それは時代に合わせて、

というよりも

新しく生まれているマーケットに合わせて

変化しているのかもしれません

 

 

私たちメーカーに求められることも

ただ単に作るだけではなく

変化が必要なのかもしれません

 

例えば

多品種少量に低コストで対応する

手間のかかる製作方法をあえて取る

お客様の業務機能の一部を担う

研究開発人材のいっそうの養成

などなどです

 

お客様から指示されたから動く、

のではなくて

自らその変化を察知して

お客様のニーズの先を行けるような

そういうメーカーになれたら

ベストだと思います

 

ありがとうございました

 

株式会社J-one

代表取締役 島田逹己

http://www.j-one-net.com/


2021.07.08
営業がいない会社

こんにちは

いつもありがとうございます

 

 

当社はジュエリーメーカーです

それもブランド顧客専門の

OEM専業メーカーです

 

社員はほとんどが

専門技能を持つ専門職ですが

営業マンはひとりもいません

 

顧客企業様を訪問する社員はいますが

営業ではなく

商品開発の専門社員か

量産計画の専門社員がうかがいます

 

お客様の中には

「製作現場と直接やりとりしたいので

 営業を会社に来させないでください」

 

そうハッキリ言う会社さんもあります

 

そこまで言わないにしても

当社のお客様がメーカーに求めることは

値段交渉

商品紹介

などではなく

商品開発と量産、なので

営業が介在する意味がないんです

 

納期管理や修理、開発など

お客様に必要な対応は

営業ではなく

専門の部署の社員がします

 

 

先日、こんなことがありました

 

とある事件を起こしてしまった同業者さん

この会社もブランドOEMメーカーさんで

売上が大きいことでジュエリー業界で有名

 

個性的な風貌の社長さんで

一代で売上ナンバーワンの会社を築きました

 

そのせいか、やっかむ人も多いらしく

良くないウワサもときどき聞きました

 

そこに事件は起きたので

「つぶれる」

「大手****と取引停止」

みたいなウワサが流布しました

 

 

ある人とゴルフ練習場でたまたま会って

雑談してたら、この会社の話題になって

 

「あの会社は****と取引できなくなる」

 

ウワサをまにうけてるようです

 

当社は同じジュエリーメーカーですが

扱う品質や価格帯

つまりは方針が違うので

全くこのメーカーさんとは利害関係がない

 

だけれども

やってることは同じなので

会社の仕組みは似てると思うのです

 

だから思うのですが

いくら事件があったにしても

****様もそう簡単には

取引を解消しようとは思わないはず

 

なぜなら

この問題を起こしたメーカーさんも

組織で顧客企業に対応することで

得意先の現場の社員さんから

 

「必要と信頼を勝ち取ること」

 

を至上命題にしていることは

OEMメーカーとして当社と変わりはない

そう思うからです

 

このメーカーさんは

ひとりふたりの営業が、営業じょうずで

この****様に好かれたから

売上が大きくなった、のではないのです

 

もしかしたら営業は嫌われていたにしても

組織で顧客の必要を満たすような

そして、他の会社では満たせないような

代わりが効かない取引の価値を

提供していた

 

だから****様と大きい取引をしていた

そう思うのです

 

****様にとっても

このメーカーさんとの取引を停止すれば

強みの一つが消えることになる

少なくともデメリットは大きいでしょう

 

だから

そうかんたんに取引を停止するとは

私には思えないのです

 

 

根拠のない「取引停止」説を話したひとは

ジュエリーの卸会社の社長さん

営業で問屋さんに売り込む仕事なのでしょう

 

私たちメーカーとは「強み」が違うので

このへんの想像ができなかったのだと思います

 

さらにこの方がおっしゃるには

 

「きみにはチャンスでしょう

 ****の売上を取れるよ」

 

「・・・・・・」

 

ありえない話です

だって当社とは製品に対する方針が違う

だから****様とは取引がないのですし

 

そもそも対組織の取引は

得意先の必要を満たすための組織づくりは

担当営業を交代すれば済むような

かんたんな話ではありません

 

そうかんたんに代替がきくような

そういう単純な仕事をしないように、

他がかんたんにはできないことを

得意先に組織で提供する

 

そうメーカーは心がけます

 

だから

よそのメーカーさんの売上が

増えようと、減ろうと

上場しようと、倒産しようと

 

当社にはまったく、影響はないでしょう

 

あるのは、自分の会社の

私も含めた社員の専門レベルが

高まるのか、他社と同じなのか

お客様企業に

評価されるのか、されないのか

 

この問題だけだと思います

 

 

この話を聞いて、少し安心したのは

こういうウワサを平気で信じる社長さんが

多いってことは

当社のライバルは少ないかもしれない

 

少し、そう思いました

 

 

ありがとうございました

 

株式会社J-one

代表取締役 島田逹己

http://www.j-one-net.com/


2021.06.19
面のあるリング製作

面のあるリングはごまかしのきかないデザインです。

J-oneのジュエリー製作をご覧ください。


2021.06.09
販売促進の見本

こんにちは

いつもありがとうございます

 

 

先日、奥様がおっしゃるには

 

「誕生日のプレゼント

 ライザップでよろしく」

 

いかほどで?

 

「30万かな」

 

もうすこしお安いものにしていただけませんか?

 

 

ダイエットって

そんなにお金がかかるものなんでしょうか?

 

もしお金がかかるものなら

お金を払わなくなったらリバウンド?

意味ないのでは?

 

 

わたしの周りには、奥様以外にも

ダイエットなさりたい方が

いらっしゃいます

 

そういう方の多くは

食事に気をつけていらっしゃいますし

サプリとかを飲んでます

 

ある強者は

「TV通販でも雑誌でも

 やせるってものなら全部買った」

「でも効いたものはひとつもない」

 

 

わたしの個人的な意見ですが

ダイエットって

食事はあまり関係ないのでは?

 

最も有効な方法は

運動だと思います

 

たとえ毎日揚げ物食べたって

毎日焼肉だったって

毎日運動してればやせるでしょう

 

でも運動する時間がなかったり

苦手だったり

めんどうに思うのか

 

多くの方が運動以外に方法を求めます

特に、サプリみたいな

楽して痩せる方法を求めます

 

いろいろ工夫する方を見て

その結果も長期にわたって見てますが

結論

運動以外に方法はないと思います

 

なぜか、その運動を選択肢から除外して

いろいろ工夫する人が多いのですが

なぜ敢えて最も有効な方法を外すのでしょう

 

 

周囲を見渡せば

明らかなことですが

体型を維持している人は必ず

ほぼ絶対と言ってもいいと思います

 

運動してます

 

サプリで、食事で

体型維持できてる人って、います?

一時的でなくて

10年単位で

います?

 

食事を減らしたり、

太りにくいものを食べて

体重を減らすことはできるかもしれませんが

維持できないのでは?

健康的とは言えないと思いますし

 

 

ある友人もダイエットしていて

運動をすすめたのですが

 

「30分走っても消費カロリーは

 ご飯茶碗半分だけ」

「それなら運動より、

 食事制限の方が有効」

 

理屈としてはそうかもしれませんが

現実として

走れば体重は減ります

カロリーの演算よりも

結果から帰納した方がいいのでは?

 

 

わたしの通うプールもそうですが

常連さんで太っている人はいません

 

ときどき

「はじめてかな?」「ダイエット目的かな」

という方もいらっしゃいますが

たいてい1ヶ月もちません

ここにダイエットの難しさがあるのでしょう

 

 

そんなこと、言われなくてもわかってる

 

そういう声が聞こえますが

失礼いたしました

 

 

でも痩身薬とかサプリとか

そういうものは売れると思います

たくの奥さまもいろいろお買いになっています

 

 

わけのわからない機械も売ってます

 

先日イオンモール行ったら

「乗ってるだけで痩せる」

「振動で運動と同じ効果が得られる」

そういうボードを売ってました

 

5万円!

 

スケボーみたいなボードが発する振動が

身体に伝わり

その振動で痩せるんだそうです

 

思わず販売の方にお伺いしたのですが

 

「運動と同じ効果があるなら

 このボードに乗るだけで

 伝わる振動だけで

 汗をかくのですか?」

 

残念ながら黙ってしまって

ご回答いただけませんでした

 

それでも

広い店内でこの機械ひとつを売ってるんですから

相当な実績があるんでしょう

 

 

 

販売促進は、

「お客様に購入したメリットを

 イメージさせることが大切」

 

そういう風に言われます

 

ダイエットにまつわる製品って

ダイエットの要求があるお客様に

かんたんに「メリット」を想起させます

 

だから売れるのでは?

 

 

反対に

「プールで週に5〜10km泳ぐ」

 

必ずやせる方法ですが

お客様にメリットはイメージさせにくいでしょう

むしろ、苦しいイメージ

 

習慣的に運動している人は

ダイエットが目的ではなく

大会出場や記録が目的の方

運動自体が目的の方が多いはずです

体型維持は副次的なものです

 

ですからイメージの方向が違います

 

 

ダイエット関連製品は

メリットをお客様に想起させやすく

さらに

お手軽さもメリットとしてうったえやすい

 

効果とかは別にして

ある意味

販売促進の見本ではないでしょうか

 

ここまで強力な販売促進

できる商品群ってなかなかないと思います

 

 

奥さま

おことばですが

やせるためならお金じゃなくて

運動をおすすめします

 

わたしが泳いだり走ったりする時

ごいっしょにいかがですか?

週イチでもかまいません

半年後には必ずやせてます

 

へんなサプリ買うなら

そのお金はプール代にしてください

 

 

ありがとうございました

 

株式会社J-one

代表取締役 島田逹己

http://www.j-one-net.com/


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