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フーバーとルーズベルト

2021.11.20
フーバーとルーズベルト

こんにちは

いつもありがとうございます

先日おそろしい本を読んでしまいました

ビーアド著「ルーズベルトの責任」

H・フーバー著「裏切られた自由」

両方とも、

第2次世界大戦に至る経過を

私感を排除して

公文書や記録、関係者の手紙、証言で

解き明かした本です

わたくし、いろいろな本を渉猟してますし

それなりに読書量も多いつもりですが

こんなショックは初めて

読みながら、途中で天井を仰ぎ見て

10分以上放心してしまうことが

何度もありました

アメリカに対する見方が変わり

ひいては、

今までの自分の固定観念に対する疑念が湧いてきます

今まで学んだ歴史がすべてウソのように感じます


あまりに衝撃的な内容で、かつ真実であることから

ビーアド博士は発表直後、事実を認めたくないアメリカ世論から

社会的に迫害されましたし

フーバーの遺族はビーアド博士の受けた迫害を知っていたので

完成後50年も出版しなかったくらい

両方とも日本での出版はここ数年のことです

教科書の歴史記述を変える必要があるほどの内容です

ルーズベルト大統領は

前任者フーバーの経済運営をこきおろすことで当選

にもかかわらず、自らのニューディール政策が失敗

で、景気浮上をヨーロッパで起きた戦雲に賭けた

アメリカは第1次世界大戦の時に

戦争景気で大国にのし上がったからです

ここからルーズベルトはウソと欺瞞を重ね

数多くの失策と不見識で

戦争の被害を世界中で拡大して戦後に至る

この過程を客観的な証拠だけでつづってる

もちろん日本の記述もあります

背筋が寒くなる内容です

ルーズベルトは人種差別主義者でもあります


ところがルーズベルトは歴代大統領の中でも

歴史に残る名大統領、ということになっています

アメリカ人はウソを嫌いますが

ルーズベルトは大うそつき

彼の不見識、不勉強のために、

世界中で死ななくても済んだ人は1000万人を超える

でも勝利した戦時の大統領ということで人気

数々の失策と不見識は不問

フーバー大統領を今省みる人は少ないでしょう

でも、苦学してビジネスで成功した人だけに

感謝と誠実を絵に描いたような人物

この二人を比較して

ルーズベルトのような人になりたい

などと、この本を読んだ人は誰も思わないでしょう

ですが尊敬されているのは

フーバーではなく

圧倒的にルーズベルト

結果を出す事の方が

誠実である事よりも大切

そう教えられているようです

会社の運営でも

誠実さより

生き残るためならば

顧客へのウソやごまかしは許されるのでしょうか

それを平然とできなければ

ルーズベルトのようにはなれない


会社運営はきれいごとだけでは

済まされない事があります

以前痛い目にあった事があるのですが

コスト競争のために

規定を破る

品質にウソをつく

そういうメーカーとは値段では必ず負けます


だから当社は値段競争はしないように

品質競争

信頼度競争

をするようにしていますが

値段競争をいつまでも

避けていられないかもしれない

その時はどうするのか?

顧客に誠実なら社員のためになれる、

とは限らないかもしれない

自分のスタイルを守る事と

会社を守る事は

ぜんぜん別のことがらです

そのときはルーズベルトになれなければ

会社は潰れるかもしれません

でも、私はルーズベルトのようには

なれないかもしれない

そこは当社の弱点の一つなのかもしれません


フーバーの「裏切られた自由」

上下巻で1300ページもあって

2冊で、なんと2万円!近くします

読むと2万は安い、と思う内容です

訳者の渡辺惣樹氏が

「『裏切られた自由』を読み解く」

というダイジェスト版も出してます

こちらは¥1,000で、

もっと恐ろしい内容も含んでます

ヘタな怪談話より恐ろしいので

心して手に取ってください

ありがとうございました

株式会社J-one

代表取締役 島田逹己


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