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自己肯定

2021.11.19
自己肯定

こんにちは

いつもありがとうございます


日本の経済のお話や

日経ビジネスっていう雑誌があります

経営者の談話や

時事のビジネストピック

それらをまとめた週刊誌です

とっても勉強になるので

私30年読んでます

日本で唯一の経済新聞

日本経済新聞の系列ですから

いろんな方面へ人材を網羅してるのでしょう

記事は正確ですし

情報も早く、

大きな買収案件が表になった後とかに

「実は・・・」

みたいな、ウラの事情もくわしいです


精神論みたいなことも書いてくれるので

勉強になりますが

1点だけ、眉唾で読む内容があります


記事的には素晴らしいのですが

先の見通し、っていう点では

失礼ですけど、ちょっとダメ

まあビジネス誌ですから

「現在」の説明に終始するのが当たり前で

先を読むような報道はできないでしょう

ですが

否定をする必要もないのでは?

そういう記事もありました


15年くらい前だと思います

当時アメリカで急成長中

ですが、利益を上回る先行投資で

毎年大赤字の会社がありました

日経ビジネス誌はクソミソ

「こんな会社、先行きがない」

「バブルのような泡沫」

そんな扱いの記事でした

その会社、アマゾンです

当時、利益どころか

売上額以上の投資をしてたし

その無謀を投資者が許してた

許すどころか

一時的にアマゾンが利益を計上したら

投資家は

「利益を出すくらいならその分先行投資しろ」

なぜなら、

アマゾンのビジネスは未来があるから

「先行投資で競争者を排除しろ」

でも日経ビジネス誌は、クソミソ

その5年後くらいの記事でも、

「将来に疑問がある」書き方でした

いくら日経ビジネスさんでも

今はそうは書かないのでは?


やっぱり15年くらい前の話です

当時のソフトバンクを

「山師の集まり」

「先の不安な不安定ビジネス」

日経ビジネス誌はそう評価してた

大きい負債を抱えて

携帯キャリアを買収したからです

当時、KDDと電電公社が携帯で大儲け

個人的には、

なぜ公正取引委員会はこの2社を

価格カルテルで訴えないのか不思議でした

今もそうですが、当時も

そのくらいボロ儲け

私の類推ですが

電電公社は勤務の公務員数が大きかった

そのまま民営化すれば、立ち行かなくなる

だから政治的配慮が働いて

電電公社にスリム化するまでの猶予と利益を

政府が与えた

だけど1社だけ儲けさせると批判が出るから

民間から1社同じことをさせた

いわば政府が利益を保証してたようなものです

その2社を見ていたソフトバンクが

金のなる木を借金で買った

今なら誰だって、借金さえできるなら

孫さんと同じことをするでしょう

今、楽天さんも同じことをしようとしてます

当時

日経ビジネス誌は、その負債にばかり目が行き

先行2社の、巨利のなぜ、を見てない

その後

ソフトバンクは携帯キャリアを

キャッシュマシーンに仕立て上げ

更なる急成長を遂げ

将来の成長分野であるIT関連

それも情報インフラ部門を強化

はてはアームまで巨額買収

ソフトバンクは重要な場面では

危険な投資をしていない

将来にわたって安定収入をもたらすとわかっている

安全なインフラ方面へ巨額買収を仕掛け

ちょっと危ないかも方面は身の丈のうちで投資

チャレンジングな会社ではあっても

けっして無謀な会社じゃない

でもその後も何度も日経ビジネス誌は

やっぱり「山師」あつかいしてましたが

今はどう評価してるのか

当時の編集者の方に聞いてみたいです



私が読み始めくらいの時に

ダイエー特集やってて

ダイエーのビジネスモデルの解説や

そのカリスマ経営者の立志伝

かなり持ち上げてた

私、うのみにして

すごい会社だと思いました

その記事掲載後、まもなく不振

その数年後にダイエーは倒産

多くの会社と社員に多大な迷惑をかけました

おそらく、特集の頃には

すでにビジネスモデルが揺らいでたはずですが

日経ビジネス誌はそれを感知してない

なぜならダイエーの倒産は

急な出来事に巻き込まれたのでもなく

社員の不祥事があったわけでもなく

ただ、

ビジネスモデルが古くなったにもかかわらず

転換ができなかったことが理由だからです

やっぱり先を見てない


こういう大手の編集者は

優秀な大学を出た優秀な人たちでしょう

でも先を読まず

現状しか分析しない

いつも仕事での取材先は大手安定企業だから

仕事にそういうバイアスがかかってるのでしょう

そういう大手安定企業が

仕事の基準になっているし

自らが属するのも大手安定企業

「自分を肯定したい」

人間誰でもそうですね


当社は

経済の流れに浮く枯葉のような

瑣末な企業ではありますが

だからこそ見えることもある

どう流されるかわからない

だからこそ

先行きには敏感ですし

流れの先を見て

準備と覚悟を用意します


私も日経ビジネス誌と同じです

つまるところ、自己保身

自分を肯定したいんです



ありがとうございました


株式会社J-one

代表取締役 島田逹己


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